小胞性グルタミン酸トランスポーターの抗体を世界に先駆けて作成した

2000年に入り、BNPIというタンパク質が、興奮性神経伝達物質のグルタミン酸をシナプス小胞に取り込むトランスポーターである「小胞性グルタミン酸トランスポーター (VGluT)」であるという薬理学的研究が報告された。私たちは、このVGluTが中枢神経系のグルタミン酸終末の全てを網羅していないと考え、VGluTに加えて、VGluTと相同性の高いアミノ酸配列を示すDNPIの抗体を世界に先駆けて作製した。これらの抗体を用いた光学および電子顕微学的鏡解析、視床の破壊実験などの結果、VGluT (現在のVGluT1) とDNPI (現在のVGluT2) が、各々大脳皮質と視床から出力する軸索終末において、小胞性グルタミン酸トランスポーターとして使い分けられていることを初めて報告した。

視床の破壊実験の結果、VGluT (現在のVGluT1) とDNPI (現在のVGluT2) が、各々大脳皮質と視床から出力する軸索終末において、小胞性グルタミン酸トランスポーターとして使い分けられていることを初めて報告した

本研究に関する発表論文

  • Fujiyama F, Furuta T, Kaneko T.
    Immunocytochemical localization of candidates for vesicular glutamate transporters in the rat cerebral cortex.
    The Journal of Comparative Neurology 435 (3), 379-87, 2001.